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暴露系ウイルス(kenzero/kenzo)について


2009年11月頃から、新たな暴露系ウイルス(kenzero/kenzo)が、ファイル共有ソフト(Winny、Share、PerfectDarkなど)によって媒介されはじめました。
2010年3月には新たな亜種が確認され、短期間に(2010年3月18日~24日)に5千500人 以上もの個人情報が漏えいし、インターネット上に掲載されました。
このウイルスは多くの場合、アダルトゲーム(18禁)、アンチウイルスソフト、ホームページ制作ソフトなどの違法アップロードされたアプリケーションやOSのsetup.exeに偽装し、ユーザーが実行するとスクリーンショットやユーザーに関するコンピュータ情報(使用環境、IEのお気に入り、ファイル履歴等)を取得します。
また、同時に「オンラインユーザー登録」などと称してさらに個人情報、プライバシー情報をユーザー自らに入力させて、国際著作権機構(ICO)を名乗る悪質サイト(http://www.warezer.net/ )に送信する機能を持っています。
※2010年3月24日以後、悪質サイト(運営:株式会社ロマンシング)は閉鎖中
その後、送信された情報は悪質サイト情報に掲載され、悪質業者からユーザーに対し著作権侵害の旨のメッセージが表示されます。掲載された情報をユーザーが削除するためには、和解金をこの業者の指定口座に支払うよう誘導されます。

アップロード情報一覧





ダウンロード違法化の影

2010年1月1日から「ダウンロード違法化」を含む改正著作権法(成立2009年6月12日)が施行されたことにより、ネット上に権利者に無断で配信されている「音楽・映像などの著作物」を「違法と知りながら」ダウンロードする行為は違法となりましたが、多くのユーザーが現在もなおファイル共有ソフトを使用した、違法ダウンロードを繰り返している実態が判明しました。
今後も悪質な業者などにより、暴露系ウイルス(kenzero/kenzo)のようなウイルスは、ファイル共有ソフトのネットワーク上での媒介に限らずアップローダー、ダウンロードサイトなどを利用し、インターネット上の様々な場所で正規著作物に見せかけたファイルを蔓延させる恐れがあるため、ユーザーはより一層の注意と違法と思われる著作物に関しては絶対にダウンロードしないということが、これまで以上に必要となります。
※アンチウイルスソフトをインストールしている場合でも各メーカーが対応するまでに時間がかかり、蔓延する危険性が非常に高いので過信は厳禁です。
改正著作権法を逆手にとり、法律に違反したというユーザーの後ろめたさや自責の念につけこんだ今回のウイルスは、現実のオレオレ詐欺(振り込め詐欺)同様、相手に冷静に考える時間を与えずに金銭を要求する手段をとるなど、現実とインターネットでの犯罪傾向が類似してきており、今後もこのような悪質な詐欺・恐喝には十分注意が必要です。

暴露系ウイルス(kenzero/kenzo)の被害額

悪質サイト(http://www.warezer.net/)が閉鎖されるまでの間、弊社で確認できた範囲では、被害者数5,510人のうち掲載された個人情報を削除してもらうために、悪質業者(株式会社ロマンシング)に対し支払うなどして、個人情報を削除してもらったと思われる人数は661人でした。これを1件あたりの著作権使用料相当額として請求される金額5千800円で試算すると今回の被害総額は最大383万3千800円となります。約8.3人に1人(約12パーセント)が支払いに応じたとすると非常に高い確率であり、オレオレ詐欺(振り込め詐欺)の被害にあう確率とされる1,000人に3人(0.3パーセント)に比べると40倍となり、極めて高い数値であるといえます。